タイヤの点検 パンクなど急なタイヤ交換が必要な場合
タイヤのトラブルは、いつどこで起こるかわかりません。
走行中にパンクをしてしまった場合など、適切な対応とタイヤの交換を行う必要があります。
正しいタイヤ交換の知識を身につけて、安全・安心なドライブができるようにしましょう。
※以下の説明で使用している自動車、ホイールのタイプは一例です。
見通しの悪い道路や高速道路など、危険を伴う状況でパンクなどのタイヤトラブルが発生してしまうことがあります。追突などの事故につながらないよう、トラブルが起きたら減速しながら安全な場所を見つけて停車してください。その後、ハザード灯や三角表示板などを使って周囲に自動車のトラブルを知らせましょう。
ご自身でタイヤを交換する場合は、周囲が十分に安全であることと、平らな場所であることを確認してから作業を始めてください。タイヤ交換ができない、また十分な安全が確保できない場合などは、JAF(日本自動車連盟)などのロードサービスを活用するといった対処を行ってください。
※パンク時のスペアタイヤへの交換を想定
タイヤの交換には、いくつか専用の工具が必要です。
車内に常備し、いつでも使えるようにしておきましょう。
車両を平坦で安全な所に止めます。
AT車の場合はシフトレバーを必ず「P」にします。
自動車のエンジンを切り、サイドブレーキをしっかりとかけましょう。
交換するタイヤの対角にあるタイヤにタイヤ止めをセットしましょう。
ジャッキアップした車体は不安定な状態になりますので、移動してジャッキが
外れてしまうなどの事故を防ぐためです。
ジャッキアップポイントを確認し、ジャッキをセットします。
※ ジャッキアップ用に補強されている部分ですので正しくセットしましょう。
タイヤが地面から離れない程度に軽くジャッキアップします。
※ナットをはずす際に空転しないようにするためです。
ホイールカバーが装着されているタイヤの場合は、タイヤとホイールカバーの間に、ヘラ状のものを差し込んではずしてください。
その後、ナットを緩めます。この時は軽く緩める程度で、ナットをはずさないようにしましょう。
ジャッキアップ時にタイヤが外れてしまう可能性があるためです。
ジャッキ用補助工具を使ってタイヤが完全に地面から離れるまでジャッキアップします。
ナットをはずし、タイヤをはずします。
スペアタイヤを装着し、ホイールナットを軽く締めます。
その際、対角線上にナットを締めていくのがポイントです。片側だけが締まりすぎてタイヤが曲がって装着されてしまうのを防ぎます。
ジャッキをおろしたら、ナットを締め増しします。
この時も対角線上にだんだん締めていきましょう。
タイヤ止めをはずし、タイヤ交換は終了です。
●スペアタイヤは緊急時に使用する一時的なタイヤであり、長距離を走るものではありません。
タイヤ専門店などで早めに通常走行用のタイヤに履き替えましょう。
●スペアタイヤ装着時は、80km/h未満で走行してください。
●駆動輪がパンクしてしまった場合、例えば後輪駆動であれば、前輪のタイヤを後輪のパンクした箇所に装着し、代わりにスペアタイヤを前輪に装着します。
(車種によって前輪・後輪のサイズが異なり、付け替えができない場合があります)
※スペアタイヤの種類や車種によって、注意すべき点が異なります。事前にご確認ください。
上記のタイヤ交換例は、パンク時の応急処置としてスペアタイヤに履き替える場合です。
装着タイヤと同種の新品タイヤに履き替える場合は、タイヤの方向指定などに注意して作業を行ってください。
また、タイヤを交換した後に使わなくなったタイヤは、処理をするのに費用がかかります。
不法投棄等は絶対にせず、専門業者に依頼するなど適切な方法で処分してください。