タイヤの点検 ちょっとした知識や用語をQ&Aでまとめました
タイヤの安全Q&A
安全な走行に必要なタイヤの知識や用語、 取り扱いのポイントなど、よくある疑問をQ&A方式でまとめました。
ゴムは直射日光を浴びると劣化してしまうので、保管は冷暗所が基本です。
なお、ホイールを付けたまま保管する場合、空気圧は1/2程度に減らし、横積みで保管しましょう。
タイヤやホイールは一見丸く作られているように見えますが、じつは真円ではありません。これはタイヤがゴムでできており、形や、重さに微妙なバラつきがあるためです。
バランスが悪いまま走行した場合、タイヤがまっすぐに転がらなかったり、遠心力が一点に集中したりしてハンドルがブレたり、車体が揺れたりします。それを改善するために「バランス調整」を行います。バランス調整は専用の機械で行うもので、カーショップやタイヤ専門店にはその機械が設置されています。
バランス調整はタイヤ交換時には必ず行う作業で、バランスが悪い場合はウェイトなどで調整します。バランスが大きく狂っていると思わぬトラブルに繋がることもありますので、タイヤ交換時以外にもハンドルのブレが気になったり、振動を感じたりしたらバランスを測定してみることをおすすめします。
クルマについているそれぞれのタイヤはステアリングの操作性や走行性を高めるために、さまざまな方向に角度がつけられています。
この取り付け角度を適正な状態にそろえることを「アライメント調整」といいます。
アライメントは「キャンバー」「キングピン傾斜角」「トーイン」「キャスター」の4要素で構成されており、前後および左右のアライメントがずれていると、走行中にハンドルが左右どちらかに取られたり、タイヤの偏摩耗を起こしたりする原因となります。
安全に走るためにも、タイヤを長持ちさせるためにも、タイヤの交換時にはアライメント調整を行うことをおすすめします。
スタッドレスタイヤは溝の深さが新品時の50%摩耗した時点で、スタッドレスタイヤとしての性能が十分に引き出せなくなり寿命がきます。
タイヤサイドに表示された矢印をたどっていくと、接地面の溝の間にポコンと出っ張ったところがあります。
それをプラットフォームと呼びますが、これが50%の目印。プラットフォームが露出したタイヤは冬用タイヤとして使うことができません。
夏でも使えますが、夏用タイヤと比較すると、走る・とまる・曲がるという運動性能が劣ります。夏には夏用タイヤに履き替えましょう。
スタッドレスタイヤは夏用タイヤとは使用する目的が異なるため、性能が異なります。
駆動輪だけの装着ですと、クルマの挙動が乱れる恐れがありますので、全輪とも同一銘柄のスタッドレスタイヤを装着するようにしましょう。