未来のタイヤはどうなるの?

その問いに答えるために、ダンロップが開発を進めているのが
SMART TYRE CONCEPTです。

近い未来、優れた「安全性能」と「環境性能」で、
安全がもっと長続きしたり、危険を回避できる
タイヤが生まれる。
タイヤで交通事故のない世界を本気で実現するために。
ダンロップは、そのタイヤで、未来を変えていきます。

SMART TYRE CONCEPT(スマートタイヤコンセプト)核となる6つの方向性

2017年に発表したSMART TYRE CONCEPTが、ソリューションサービスも新たに加わり、拡大・進化しました。

センサーになるタイヤ:センシングコア

ブレーキのコンピューターに組み込むだけでタイヤがセンサーとして機能

ブレーキのECU(Electronic Control Unit:エレクトロニックコントロールユニット)に、独自アルゴリズムを組み込むだけで、タイヤがセンサーに変わる、全く新しいセンシング技術。

センシングコアイメージセンシングコアイメージ

ソフトウェアをブレーキのコンピューターにインストール⇒どんな自動車、どんなタイヤでも対応可能

回転速度の細かい変化を解析し路面・タイヤをモニタリング

滑りやすさをはじめとする路面状況やタイヤの摩耗状況、荷重、空気圧などを検知、入手されたデータはその車両を制御するための情報として処理され、クラウド経由で街、社会の情報に統合されたビッグデータとして解析されます。

モニタリングイメージ(タイヤ空気圧、路面状態、タイヤ荷重、タイヤ摩耗)

路面などの情報により危険を回避

データは車両にフィードバックされ、路面やタイヤに起因する危険を事前に察知、回避することが可能になります。

クラウド経由でビッグデータとして解析しフィードバック

路面などの情報により危険を回避

実証実験

2019年は北海道で実証実験を実施しました。多くのデータを蓄積することで、滑りやすい道を察知し、危険を事前に回避することができます。

ゴムの性質が変わるタイヤ:アクティブトレッド

路面に接する唯一の自動車の部品であるタイヤが、ウエット路面や凍結路面といった路面状況の変化に反応し、ゴムの機能がアクティブ(能動的)に変化することで、路面や気温に応じた最適な性能を発揮し、安心・安全なドライブを続けることができる技術の確立を目指します。

自動運転社会

安全のために人が行なっていたこと⇒自動車側が担う範囲が拡大

路面の変化に対してタイヤがアクティブに対応

水と温度を利用してゴムの特性を変える

路面変化への適応イメージ(ウエット、氷上)

路面変化にタイヤ自ら適応し、自動運転中も安全、安心を確保

性能が長持ちするタイヤ:性能持続技術

タイヤが摩耗することで生じる性能変化を予想できる新技術「Tyre Lifetime Simulation」を活用し、摩耗と劣化による性能低下を抑制。

スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 02(ウインター マックス ゼロツー)」では、ゴムのしなやかさを維持するために、効果を発揮する高機能バイオマス材料「液状ファルネセンゴム※1」により、高い氷上性能を長期間維持するといった、性能持続技術はすでに実用化しています。

※1:株式会社クラレがWINTER MAXX 02用に専用設計した新素材。ゴムと軟化剤の2面性をもち低温下での密着とゴムの柔らかさ維持に効果を発揮する。

WINTER MAXX 02でしなやか成分「液状ファルネセンゴム(※1)」を採用、ゴムの内部構造変化を抑制、劣化による性能低下分の補填

摩耗や劣化による安全性能の低下を
さまざまな新技術で抑制

ウエットグリップ性能の低下を半減

2019年、SMART TYRE CONCEPTの中の性能持続技術を投入し、新品時のウエットグリップ性能の低下を半減させたタイヤ「エナセーブNEXTⅢ」を発表、発売しました。

エナセーブNEXT3のウエット路面ブレーキ性能の低下半減グラフ

【試験条件】●タイヤサイズ:195/65R15 91H ●空気圧(kPa):F250/R240 ●テスト車両排気量:1,800cc ●初速度:100km/h ●路面:アスファルトウエットブレーキ路(水深1mm) ●ABS有無:有
※新品時のタイヤと20,000km走行後のタイヤでウエットブレーキ試験を実施し、その性能低下代を比較。※上記の試験条件に関する詳細なデータについては、タイヤ公正取引協議会に届け出てあります。※タイヤの表示に関する公正競争規約に定められた試験方法で試験を行っています。試験結果はあくまでテスト値であって運転の仕方によっては異なります。

水素添加ポリマーを採用タイヤで初めて採用

最新のAI技術「Tyre Leap AI Analysis」を駆使して、経年でゴムが変化する箇所を特定しました。 そして、ADVANCED 4D NANO DESIGN※2によって、ゴムの摩耗やウエットグリップの低下を促進させてしまう現象をメカノケミカル変化であると解明しました。JSR株式会社製の「水素添加ポリマー」はその変化を抑制できる優れた材料で、タイヤとして初めて採用へと繋げました。
水素添加ポリマーを用いたタイヤは、20,000km走行後のウエットグリップ低下を半減することに成功しました。

Tyre Leap AI Analysis
ADVANCED 4D NANO DESIGN

※2:ADVANCED 4D NANO DESIGNとは、ナノからミクロンレベルまで、ゴムの内部構造を連続的かつ鮮明に解析し、シミュレーションすることを可能とする当社独自の技術です。

今後さらに、ゴムの内部構造変化を抑制・修復し、経年劣化で損なわれる機能を補う新材料の開発によって、さまざまな面から性能低下を抑制するべく開発を進めます。

パンクしないタイヤ:エアレスタイヤ

空気充填をする必要のないタイヤ「GYROBLADE(ジャイロブレイド)」の実用化に向け技術開発を進めています。
空気を使わないことで、ドライバーはパンクの心配や内圧管理の手間から解放され、安全・安心なドライブを実現できます。

しなやかに。安心できる。

また、2019年には普通乗用車での実走テストを開始。乗り心地や耐久性の改良を行っています。

パンク、内圧管理から解放されるエアレスタイヤの実現

環境に優しいタイヤ : LCA (Life Cycle Assessment)

世界初※3の100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ 100」を2013年に発売して以来、より付加価値の高いバイオマス材料開発に取り組んでいます。

セルロース・ナノファイバーの採用世界で初めてタイヤに採用

2019年に発売、発表したエナセーブNEXTⅢには高機能バイオマス素材である「セルロース・ナノファイバー」を世界で初めてタイヤに採用しました。セルロース・ナノファイバーとは、木を構成する繊維をナノレベルまでほぐした高強度のバイオマス素材で、国が重点産業として推進している素材でもあります。

セルロースナノファイバーの作り方イメージ

この様な素材を使用し、環境対応タイヤへの取り組みと製品化を積極的に進めています。

※3:合成ゴムが主流になって以降(当社調べ)

商品ライフサイクル全体で環境性能のレベルを引き上げ循環型社会の実現に寄与

今後もLCAの観点から、原材料や製品使用時だけではなく、製造、運搬、リサイクルを含めた商品ライフサイクル全体で環境性能をより高いレベルに引き上げ、循環型社会の実現に寄与できる商品の開発を推進します。

LCA(原材料→製造→運搬→製品使用→リサイクル→原材料

最適なタイヤメンテナンスの提案:ソリューションサービス

変化するモビリティ社会に伴い、ニーズに合った安全・安心なソリューションサービスの提供は重要な要素のひとつです。ダンロップは、センサーを使って得られる、タイヤ空気圧・温度データを活用した「タイヤ空気圧管理ソリューションサービス」の展開を、法人向けに開発中。センサーを使用して走行時のタイヤ空気圧・温度を監視することで、パンクなどのトラブル発生時のメンテナンスに対応することが可能です。また、将来的には個人向けのサービスも展開予定。個人向けの場合、直接スマートフォンにタイヤの交換時期等、様々な通知が来るようになります。

「最適なタイヤメンテナンスの提案」イメージ

未来のモビリティ社会で求められる性能を実現する
技術開発コンセプト「SMART TYRE CONCEPT」

東京モーターショー2017発表

東京モーターショー2019発表

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