タイヤ、チューブ等の選定
- 1.
- 自動車製作者が指定した標準タイヤまたはオプションタイヤの使用を基本とし、その他のタイヤを選定される時は、タイヤ販売店等にご相談ください。
- 2.
- 積雪または凍結路では、冬用タイヤを全車輪に装着してください。夏用タイヤは、積雪または凍結路において、冬用タイヤに比べて制動距離が長くなります。また、冬用タイヤは全車輪に装着しないと挙動が安定しません。
なお、冬期が過ぎたら一般路(乾燥路、湿潤路)走行に適した夏用タイヤに交換することを推奨します。
- 3.
- 全車輪とも、同一のサイズ、種類、構造、タイプ※のタイヤを使用してください。ただし、自動車製作者またはタイヤ製作者による個別の指示がある場合はその指示に従ってください。※タイプとは、夏用タイヤ、冬用タイヤ等をいう。
- 4. 警告
-
警告サイズ、種類、構造、タイプの異なるタイヤを同一車軸に使用すると、タイヤ性能が異なることにより事故につながる恐れがあるため混用しないでください。(応急用タイヤは除きます。)
- 5. 警告
- 警告
リ・グルーブ、穴あけ等の加工をしたタイヤは、損傷等や事故につながる恐れがあるため使用しないでください。
ただし、「REGROOVABLE」表示があり、規定された方法で加工されたものは除く。
- 6.
- チューブ、フラップはタイヤサイズと同一サイズ表示のあるものを、バルブは車両およびホイールに適合するものを使用してください。
- 7.
- 新品のチューブタイプのタイヤには、新品のチューブ、フラップを使用してください。
- 8.
- 新品のチューブレスタイヤを装着する時は、新品のチューブレス用バルブを使用してください。
- 9.
- ホイールの選定はタイヤ販売店等に相談し、タイヤサイズおよび車両に適合したものを使用してください。
適正使用と日常点検
- 1. 警告
- 警告
タイヤの空気圧は、走行前の冷えている時に、エアゲージにより定期的(最低1ヶ月に1度)に点検し、自動車製作者またはタイヤ製作者の指定空気圧を下回ることがないように調整してください。
自動車製作者の指定空気圧は、車両の取扱い説明書、ドア付近等に表示されています。 不明の場合はタイヤ販売店等にご相談ください。特に偏平タイヤの空気圧不足は、見た目にわかりづらいため、必ずエアゲージによる点検をしてください。
- 2.
- タイヤに亀裂がないか、または釘、金属片、ガラス等が刺さっていたり、溝に石その他異物を噛み込んでいないか確認してください。
異物を発見した時は、タイヤ販売店等にご相談の上、取り除いてください。
- 3. 危険
- 危険コードに達している外傷、ゴム割れのあるタイヤは使用しないでください。タイヤが損傷し、事故につながる恐れがあります。修理可能か否かについては、タイヤ販売店等にご相談ください。
- 4. 警告
- 警告
タイヤの溝深さの使用限度は、残り溝1.6mmです。それ以前に新品タイヤと交換してください。
- 5.
- 高速道路を走行する場合は、小型トラック用タイヤの溝深さが2.4mm以上あることを確認してください。
- 6.
- タイヤは自動車の安全にとって重要な役割を担っています。
一方、タイヤは様々な材料からできたゴム製品であり、ゴムの特性が経時変化するのに伴い、タイヤの特性も変化します。 その特性の変化はそれぞれ環境条件、保管条件および使用方法(荷重、速度、空気圧)等に左右されるため、点検が必要です。
従って、お客様による日常点検に加え、使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けることを推奨します。
同時にスペアタイヤも点検してください。
なお、外観上使用可能のように見えても(溝深さが法律に規定されている値まで擦り減っていない場合も)製造後10年※経過したタイヤ(含むスペアタイヤ)は新しいタイヤに交換することを推奨します。
また、車両メーカーがその車の特性からタイヤの点検や交換時期をオーナーズマニュアル等に記載している場合もあるため、その記載内容についてもご確認ください。
- ※
- ここに記載した10年という年数はあくまで目安であって、そのタイヤの実際の使用期限(すなわち、継続使用に適していないこと、または安全上の問題が発生する可能性のあることを示す時期)ではありません。
従って、環境条件、保管条件および使用方法によっては、この年数を経過したタイヤが継続使用に適している場合もあれば、この年数を経過していないタイヤが継続使用に適していない場合もあります。
10年を経過していないタイヤであっても、上記の環境条件等によっては交換を必要とする場合があることにご注意ください。
また、この10年という年数およびタイヤ販売店等による点検のお奨め時期である使用開始後5年という年数は、いずれも各タイヤメーカー、販売会社、販売店による品質保証期間、期限を示すものではありません。
- 7.
- 警告
積雪および凍結路走行の場合は、冬用タイヤの残り溝が新品時の50%以上あることを確認してください。接地部にプラットホームが設けられているタイヤの場合は、これが露出しているか否かで判断してください。溝深さが50%未満のタイヤは、冬用タイヤとしては使用しないでください。
- 8.
- 警告
タイヤが損傷し、事故につながる恐れがあるため、車両に指定された積載量を超えた積載、定員を超えた乗車はしないでください。
- 9.
- スペアタイヤの空気圧は、定期的(最低1ヶ月に1度)に点検し、自動車製作者が指定した値に調整してお使いください。
- 10.
- タイヤの位置交換は、車両の使用条件に合わせて、スペアタイヤも含め適正な方法で定期的に行ってください。(ただし、Tタイプ応急用タイヤは除く。)
- 11.
- タイヤサイド部に回転方向または取付け方法等の指定があるタイヤは、その指定の通りに正しく装着してください。
- 12.
- 安全走行を確保するため、タイヤ点検時に合わせてリムバルブも劣化、亀裂がないことを点検してください。
リムバルブに劣化、亀裂がある場合はタイヤ販売店等にご相談ください。また、バルブキャップがついているかどうかも確認してください。
- 13.
- ホイールには亀裂、変形等の損傷や著しい腐食がないことを確認してください。
- 14.
- 瞬間パンク修理剤またはタイヤつや出し剤等で、タイヤに劣化等有害な影響を及ぼすものは使用しないでください。
- 15.
- 応急用タイヤ、パンク応急修理用具で修理したタイヤおよびランフラットタイヤのパンク時の使用に関しては、自動車製作者の指定に従ってください。
運転者の遵守事項
- 1.
- 新品タイヤは、法定速度を遵守の上、乗用車/軽トラック用は80km/h以下で合計100km以上、小型トラック用は60km/h以下で合計200km以上の慣らし走行をしてください。
- 2.
- 警告タイヤを傷つける恐れがあるため、道路の縁石等にタイヤの側面を接触させたり、道路上の凹みや突起物の乗り越しをすること等は避けてください。
- 3.
- 警告
急発進、急加速、急旋回および急停止は危険ですので避けてください。特に湿潤路、積雪路および凍結路は滑りやすく事故につながる恐れがあるため、急カーブでは減速する等、道路状況に応じた適切な運転をしてください。
- 4.
- 走行中は、常に走行速度に応じた車間距離を確保してください。特に湿潤路、積雪路および凍結路走行時は充分な車間距離を確保してください。
- 5.
- 警告走行中に車両が操縦不安定になったり、異常な音および振動を感じた時は、すみやかに安全な場所に停車して、車両およびタイヤを点検してください。タイヤに変形等異常がないか確認してください。また、外観上異常がなくてもできる限り低速で移動し、タイヤ販売店等へ点検を依頼してください。
- 6.
- タイヤのタイプやサイズを変更した場合は、タイヤの運動特性が変化するため、慣れるまでは走行速度等に注意して運転してください。
- 7.
- 高速道路を連続走行する場合は、2時間に1回休止し、タイヤを点検してください。
- 8.
- タイヤの制動性能は、車両の走行速度、路面状況、タイヤ溝の摩耗量およびタイプ(夏用タイヤ、冬用タイヤ等)により異なります。冬用タイヤは積雪路および凍結路面性能を重視しています。特に乾燥路および湿潤路で使用する場合は、実際の交通(速度)規制に従い、走行速度に注意し、急発進、急制動、急旋回を避け、安全運転に心がけてください。
タイヤチェーン使用時の注意事項
- 1.
- タイヤチェーンは、タイヤサイズに適合するサイズのものを、駆動輪または自動車製作者が指定する位置のタイヤに装着してください。
- 2.
- タイヤにチェーンを装着して積雪または凍結していない道路を走行することは、タイヤ、タイヤチェーンおよび車両を損傷したり、スリップする恐れがあるため、避けてください。
- 3.
- タイヤチェーンを装着した場合は、次表の速度で走行してください。
道路 |
走行速度(km/h) |
金属製 |
非金属製 |
積雪路および凍結路 |
30以下 |
50以下 |
リム組み時および整備時の注意事項
- 1. 警告
- 警告
タイヤ破裂の危険があるため、エアーコンプレッサーの調節弁はタイヤの使用空気圧に応じ、次表により正しく調整してください。
■エアーコンプレッサー調節弁の最高調整空気圧
タイヤの使用空気圧区分 〈 kPa(kgf/cm2)〉 |
調節弁の最高調整空気圧 〈 kPa(kgf/cm2) 〉 |
400(4.0)まで |
500(5.0) |
400(4.0)超~600(6.0)まで |
700(7.0) |
600(6.0)超~900(9.0)まで |
1,000(10.0) |
900(9.0)超~1,200(12.0)まで |
1,300(13.0) |
- 2. 危険
- 危険
万一の破裂時の危険を避けるため、タイヤを安全囲いの中に入れる等の安全措置を講じた上、空気を充填してください。
- 3. 危険
- 危険
空気充填時または充填後、タイヤサイドウォール部からの異音が聞こえた時は直ちに作業を中止し、避難してください。
- 4. 警告
- 警告
自動車用タイヤの組み立て時のビードシーティング圧は、300kPa(3.0kgf/cm2)とし、これを超える圧は注入しないでください。ビードシーティングとは、タイヤ組み立て時にタイヤの両側のビードがリムのビードシート部に周上均等にのった状態(ハンプ付リムは、ビードがハンプを越えた状態)をいいます。Tタイプ/折りたたみ式応急用タイヤ、ランフラットタイヤ、その他製造業者の指定がある場合は、それに従ってください。
- 5.
- ビードシーティング圧以内の空気を注入し、タイヤの両側のビードがリムのシート部に周上均等にのっていることを確認した後、使用空気圧に充填または調整してください。(均等にのっていない場合は一旦空気を抜き、タイヤをリムから外してタイヤ、リム等に異常がないことを確認し、ビードおよびリムに潤滑剤を再度塗布する。)
- 6. 警告
- 警告
空気を充填後、バルブキャップを取り付ける前にバルブコアからの空気漏れ、リム部やバルブまわりからの空気漏れがないことを確認した後、必ずバルブキャップを装着してしっかり締め付けてください。
- 7.
- ブレーキテスター使用時はタイヤ損傷につながる恐れがありますので、タイヤがロックした時できるだけ早くブレーキを離してください。
- 8.
- 空気充填時の異常に対応するため、三方弁等の強制排気装置の設置を推奨します。
タイヤの保管
- 1.
- タイヤ、チューブは、直射日光、雨および水、油類、ストーブ類の熱源および電気火花の出る装置に近い場所等を避けて保管してください。
- 2.
- タイヤ、ホイールセットでの保管の場合は、接地部の変形を抑えるため、なるべく横置きに保管してください。また、空気圧を使用時の½程度に落とし、ホイールバルブにはバルブキャップを取り付けて保管してください。
その他のご注意
- 1.
- 使用済みタイヤは不法投棄せず、専門業者に依頼する等、必ず適切な方法で処分してください。なお、使用済みタイヤを処理するのには費用がかかります。
- 2.
- タイヤには製造番号が刻印されています。2000年以降の製造番号では、下4桁(例1221)の数字で製造年週を示しています。最初の数字12は週(12週目)を、最後の数字22は年(2022年)を示します。1999年以前の製造番号では、下3桁(例159)の
数字で製造年週を示しています。最初の数字15は週(15週目)を、最後の数字9は年(1999年)を示します。
- 3.
- タイヤ寸法はJATMA、ETRTO、TRA規格空気圧充填時の数値です。
- 4.
- タイヤサイズによって掲載のタイヤ写真とパターン、サイドデザインが若干異なる場合があります。
- 5.
- 当カタログに記載されている6桁コード、構造、仕様等は予告なく変更する場合があるため、タイヤ販売店に適宜お問い合わせの上、ご確認ください。
- 6.
- 弊社カタログ、ウェブサイト掲載タイヤおよび新車装着タイヤ、ならびに弊社にて輸入された製品以外の製品の設計、製造、指示警告に関する苦情や補償の請求については弊社では対処しかねます。
- 7.
- カタログ記載内容は、2022年1月1日現在のものです。
- 8.
- その他ご不明な点がございましたら、販売店にご確認ください。
注意 月に一度は空気圧の点検を!
警告 サーキット走行につきましても、タイヤサイズ、空気圧が適正でないとタイヤが損傷する恐れがあるため、自動車製作者指定のタイヤサイズを使用し、走行前に自動車製作者指定の空気圧に調整してください。
リコール情報