植樹活動によるメリット
壊れかけたマングローブの森を再生させる植樹活動は、環境保護という側面だけでなく、様々なメリットを生み出します。
植物は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を、吸収する役目を果たしています。
その中でも、マングローブは陸上の植物に比べて効果的に二酸化炭素を吸収することから、「二酸化炭素の貯蔵庫」ともいわれています。
特に、東南アジアのマングローブ林での主要構成種となるオオバヒルギやフタバナヒルギなどのリゾフォラ種はCO2削減効果が高いといわれ、陸上の植物が1ヘクタールあたり年間19トンのCO2を吸収するのに対し、年間25トンものCO2を吸収するといわれています。
「生命のゆりかご」ともいわれるマングローブ林。
その枝には鳥たちが巣を作り、その根元には魚たちが産卵に訪れ、貝やカニが集まり、それを餌にするサルなどの動物も集まってきます。
また、マングローブは生き物たちに暮らす場所を提供しているだけでなく、水際で複雑に絡み合う根は、打ち寄せる波が陸地を浸食するのを 防いだり、台風や津波の際の天然の防波堤として、人々の生活をも守ってくれています。
チーム・エナセーブのマングローブ植樹活動において特徴的な点は、ただ植えるのではなく、さまざまな側面から地域住民への貢献を果たすという点です。
たとえば、青少年の育成、漁業の振興、雇用機会の創出などが考えられます。
植樹活動を通して、地域の青少年にマングローブの必要性を伝え、将来の植林活動を村人とともに支えていける人材を育成します。
マングローブ林の再生によって海の生態系をよみがえらせることで、地域の主産業である漁業の振興に寄与します。
植林活動を通じ、地域住民への雇用機会を作り出し、これによって地域社会の生活の向上や改善を図ることができます。
このように、植樹が生み出すメリットは実に多様です。私たちは、皆様のチーム・エナセーブへのご理解を、 植樹地域の振興、自然の再生、そして地球規模の環境改善へとつなげられるよう、しっかりと植樹活動に取り組んで参ります。
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