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トークショー

各カテゴリーの現役ドライバーがモータースポーツのおもしろさを伝える4つのトークショー

1Super GT DUNLOP GT500 EPSON Nakajima Racingトークショー

Super GT DUNLOP GT500 EPSON Nakajima Racingトークショー

1月13日(土)、14日(日)には、スーパーGT、ラリー、F4、86/BRZレース、ディレッツァチャレンジと、多岐にわたるカテゴリーのドライバーらをゲストに招いた、4つのトークショーが行われました。

まずは「Super GT DUNLOP GT500 EPSON Nakajima Racingトークショー」。2017年、ダンロップタイヤを装着したEpson Modulo NSX-GT を駆り、鈴鹿1000kmで優勝した松浦孝亮選手と中嶋悟総監督がステージに登場し、2017年のシーズンを振り返るとともに、戦いを陰で支えたダンロップタイヤとの絆について語りました。

中嶋総監督率いるナカジマレーシングとダンロップとのお付き合いはおよそ12年。ダンロップタイヤで参戦し、始めの1年、2年は優勝したものの、その後はなかなか勝つことができず、悔しい思いをしていたそうです。

そして2017年、10年ぶりに鈴鹿1000kmで優勝。中嶋さんはそのレースを振り返り、「鈴鹿1000kmは、スーパーGTの戦いの中でもっとも長距離で、もっとも難関なコース。

そこで優勝することができたのは本当にうれしいものです。勝つことができなかった間も、ダンロップさんはサポートし続けてくれました。見守ってくれたことに感謝しています」と、穏やかな顔で話しました。

そして、鈴鹿1000kmで優勝したとき映像が流れると、松浦選手は、「レースの前は優勝できるとは思っていなかったんです。長丁場のレースになるのでどういう展開になるのか、想像がつかなかった。余計なミスをしないように最後までもっていくことだけに集中していました」と、振り返りました。

ダンロップタイヤの開発にも関わっている松浦選手。開発段階では菅生サーキットで、なんと1日で160周もの距離をテスト走行したそうです。

「たくさんの打ち合わせとテストを重ねて開発したタイヤで優勝することができ、感慨深いものがありました。開発現場では沢山の方に関わっていただき、みなさんに感謝しています」と、コメント。レースはクルマとクルマの競い合いではあるものの、主役は「人」。そして人と人との絆がいいタイヤをつくり、感動を生むことを示しました。

締めくくりに、中嶋総監督は2018年シーズンに向けた抱負について「じつは2017年のスーパーGTですべての戦いで完走できたのは、ナカジマレーシングだけ。トラブルがなく全戦を乗り切ることができたのは、選手のがんばりはもちろん、ダンロップのタイヤがレースを支えてくれたからだと思います。今年も全戦完走でポイントを稼いで、できるだけ多くの優勝を狙いたいですね」と、まとめました。

会場にはEpson Modulo NSX-GTの実車も展示。熱い戦いを乗り越えてきた車両に、来場者からの注目が集まりました。

2DUNLOP 全日本ラリートークショー

DUNLOP 全日本ラリートークショー

「DUNLOP 全日本ラリートークショー」では、2017年のJRC全日本ラリー選手権で、DUNLOPのラリー用タイヤを履いたSUBARU WRX STIを駆って8度目のシリーズチャンピオンに輝いた勝田範彦選手、石田裕一選手が登場。ラリー競技の楽しみ方を紹介しました。

自動車を運転するドライバーと、助手席でナビゲーションするコ・ドライバーがペアで参加するラリー競技。コ・ドライバーはコースの詳細な情報を書き込んだ「ペースノート」を読み上げながら進路や走行を指示。ドライバーは法定速度を守りながら、走行していきます。

ステージでは、実際のラリーの車載映像とペースノートを公開。コ・ドライバーである石田選手がペースノートを早口で読み上げながら、ドライバーの勝田選手に的確に指示を与えていくようすがスクリーンに映し出されました。

公開された石田選手のペースノートには、コーナーの大きさや、路面に適したスピード、スリップしそうなポイントなどを示すさまざまな記号が書かれています。石田選手は一つひとつの記号がもつ意味を紹介しながら、コースのポイントを解説。

ペースノートには記号だけでなく、勝田選手だけにしかわからない、読み上げる時の息継ぎのマークやメモ書きもあり、縁の下の力持ちであるコ・ドライバーの、陰の努力が伝わってきました。また、長距離のコースを集中してドライビングに徹する勝田選手の緊張に満ちたシーンも紹介され、レースの臨場感が伝わるステージとなりました。

2017年に18年ぶりにトヨタがWRCに復活。2019年には日本国内でもWRCの開催が模索されており、ますます盛り上がりを見せるラリー競技。ダンロップはラリータイヤを生産する日本メーカーのうち、7割のシェアを占めており、今後もラリー競技をサポートしていきます。

最近では、大きな公園にコースを設け、お祭りのような雰囲気で楽しめる形態のレースも開催されているそう。一般の人でも気軽に楽しめるので、ぜひラリー観戦に訪れてみてください。

3参加型モータースポーツを楽しもう!トークショー

参加型モータースポーツを楽しもう!トークショー

「参加型モータースポーツを楽しもう!トークショー」では、大きな盛り上がりを見せている参加型モータースポーツ「86/BRZレース」と、「ディレッツァチャレンジ」を紹介。

86/BRZレースのプロクラスに参戦する服部尚貴選手と、雑誌の編集部員でありながらドライバーとしてディレッツァチャレンジに参戦する、REV SPEED編集部員 加茂 新さんがステージに登場。レースの魅力を語りました。

86/BRZは、日本最大のワンメイクレース。1レースあたり100台の86/BRZが参戦し、熱戦が繰り広げられます。

プロドライバーがエントリーする「プロクラス」と、アマチュアが参加する「クラブマン」のカテゴリーに分かれており、近年、幅広い層のレーサー、モータースポーツファンから注目されているシリーズです。

ワンメイクレースのため、マシンの改造範囲が限定されており、ドライバーが変えられるのはタイヤ、ブレーキパッド、オイルのみ。

なかでもプロクラスにおいては熾烈なタイヤ開発戦争が勃発しているそうです。2017年、服部選手はダンロップとともに開発した「DIREZZA β03」で参戦。初優勝を飾りました。

ステージでは、これまで86/BRZのために開発してきた歴代のタイヤを紹介。

「タイヤの開発においてはレースで荷重のかかる外側のグリップを高められるようなつくりにすることを一番に考えます。DIREZZA β03では冷却効果のための溝をつけるなど、工夫をこらしました」と、コメント。

また、優勝時の映像から同じチームの吉田広樹選手とのバトルの末、栄冠に輝いたシーンを振り返り、「同じチームなので互いにクラッシュしてしまうことがないように、譲り合う場面もありました。レースはドライビングの技術だけではなく、ハートも大切であることを感じた瞬間ですね」

一方、タイムアタックイベントとして活況を呈しているディレッツァチャレンジに、マイカーの86で参戦した加茂さんは、ディレッツァチャレンジでレースをともにしたダンロップタイヤ「DIREZZA ZⅢ」について、独自に検証したデータを公開。

スクリーンには、「DIREZZA ZⅢ」で6,200kmを走行した際の、タイヤのビフォア・アフターの画像を映し、「何度もサーキット走行をしたり、取材のために一般道を長距離走りましたが、溝がまだ7割ほど残っています。サーキットでのグリップも衰えておらず、ロングライフかつグリップの高さに驚いています」と、DIREZZA ZⅢの魅力について語りました。

4DUNLOP FIA F4トークショー

DUNLOP FIA F4トークショー

14日(日)に行われた「DUNLOP FIA F4トークショー」では、若手ドライバーの登竜門であるFIA F4で活躍するドライバーをゲストに、コントロールタイヤとして下支えしているダンロップとドライバーとの絆をテーマにしたトークが繰り広げられました。

ステージには、FIA F4のプロジェクトリーダーである服部尚貴さんと、2017年FIA F4ジャパニーズチャンピオンシップでチャンピオンの宮田莉朋選手、シリーズ第2位の笹原右京選手、女性ドライバーの小山美姫選手、2017スカラシップの菅波冬悟選手が登場。

まずはFIA F4の立ち上げから関わってきている服部さんがFIA F4の特徴を解説。

「FIA F4は、モータースポーツの若手育成プログラム。例えるならば、“モータースポーツ界の甲子園”です。ここで実績を残すことがプロの世界へのステップとなります。若手の登竜門として未来のスターとなるドライバーの卵たちを見ることができるので、注目してみてください」と、魅力を語りました。

そして2016年、2017年と2年連続でチャンピオンに輝いた宮田選手に拍手が送られると、「まわりからのプレッシャーもあり、きつい1年でした。その分、メンタル的に強くなったと思います。2年連続で優勝したのは初めてなのでとてもうれしいですね」とコメント。

また、各選手に印象に残ったレースについて聴くと、菅波選手は、デビュー戦となった開幕戦を挙げ「緊張していたけれど、結果が出たレースでもありました」と述べました。

笹原選手が印象に残ったレースはポールポジションを獲った第5戦。「うまくコントロールができ納得のいくレースとなりました」と述べました。小山選手は最終戦をセレクト。残り5周のタイミングで菅波選手と競い合った瞬間を挙げました。そして宮田選手もやはり、チャンピオンが決まった鈴鹿の最終戦。

「チェッカーを受けた時には号泣したのをおぼえています。じつはこれで勝てなかったらやめようとも思っていたんです。レーサーとして生きていく覚悟を改めて感じさせてくれたレースとなりました」と、喜びの瞬間を語りました。

トークの合間には実際のF4のレースの模様を放映。抜きつ抜かれつ、さまざまなアクシデントも起こる白熱の映像に、来場者は釘付けになっていました。

4人は19歳から22歳までの若手で、なんと宮田莉朋は現役高校生。昨年、ようやく運転免許証を取得したといいます。

ライバルでありながらも仲のいい4人は、師匠である服部さんとともに笑いを含めながらのトークを展開し、ステージは新鮮な雰囲気に包まれました。