CONTENTS Vol.1
挑戦者たちが選んだ一本
「GRANDTREK MT2」のリアル
オフロードの世界に足を踏み入れたとき、ひときわ目を引いたのが「GRANDTREK MT2」を履く車両たちだった。
競技会場でも林道でも、あのタイヤを選んでいる人が確かにいる。だが、スペックだけではその魅力は語れない。そこで我々は実際にMT2を履き込んでいるユーザーたちに話を聞いてみた。
そこで見えてきたのは、
“走るための道具”としてMT2を信頼し、使い込む愛好家たちのリアル。彼らがMT2を選び続ける理由、そしてGRANDTREKというブランドへの想い。スペック表には載らない、その「実感」を、ぜひあなたにも伝えたい。
Photographer:Fruolux / Hayato Tsuchiya
Writer:igrec,inc. / Sho Yamaguchi


聞き手(山口):「今日はお集まりいただきありがとうございます。まずお聞きしたいのは、GRANDTREK MT2を選んだ“リアルな理由”。競技やオフロードで使って、実際どうだったか、ぜひ教えてください。」

上野 和幸さん:「自分はトライアル競技で関東・関西の選手権に出てて、当時から GRANDTREK MT2を履いてました。正直、あれで勝てたと思ってる。(言い過ぎかな…汗)岩場でも泥でも“ここで決めたい”ってタイミングで、しっかりトラクションがかかる。あの信頼感は、他じゃなかなか味わえない。」

聞き手(山口):ロッククローリングではいかがですか?
上野 和幸さん:「ロックでは“もみ出し操作”にもちゃんと応えてくれるのがすごい。空転からグリップに戻るまでのレスポンスが速くて、“ここしかない”ってラインを攻められる。グリップの“粘り方”がわかってる人にはたまらないタイヤだと思う。」
「林道でも安心感ありますね。土が緩んでても、ちゃんと蹴ってくれるし、下りでの安定感もある。あと、自分の車のギア比と相性が良くて、ローギアのセカンドとかでも力強く登っていける。タイヤで“走りの幅”が広がるのを実感しました。」

聞き手(山口):「オンロードでも使っていると伺いましたが、使い分けはどうされていますか?」
寺田昌弘さん:「分けてないです。競技車両じゃなくても、普段履きで GRANDTREK MT2使ってます。思ったより静かだし、オンロードでの“収まり”もいい。素直で、不安なく街乗りできる。」

上野 和幸さん:「MTタイヤって“うるさい・減る・重い”のイメージあるけど、GRANDTREK MT2は全てがマイルド。しかも軽く感じるし、運転がラク。ホイールの性能なども掛け合わせれば普段使いとしても楽しいですよ。林道まで下道で走って行く自分にはありがたい存在。」
聞き手(山口):「では、耐久性についての印象は?」
寺田昌弘さん:「“消耗品”として考えた時に、あの性能と耐久性は素直にありがたい。オフロード用タイヤって“減って当たり前”の世界だけど、MT2は耐久性も素晴らしい。実際、競技で一日中使っても、ブロックの欠け方がきれいで、次の競技でも履ける。」

上野 和幸さん:「トライアルでリヤだけ空転させ続けたりもするけど、熱ダレも起こしにくい印象。グリップが落ちにくいっていうか、最後まで踏ん張ってくれる感じはある。」

聞き手(山口):「GRANDTREKというブランドについては、どう感じておられますか?」
上野 和幸さん:「今まであまり“前に出てこないブランド”だったけど、GRANDTREK MT2みたいに“実力で黙らせる”系のプロダクトが多い印象。派手なプロモーションはないけど、“分かる人は選ぶ”。そんな位置づけ。」
「逆にそれが“信頼の証”だったりするんですよね。派手な見た目でごまかさない。走ってみてわかる実力。ただ…やっぱり見た目のインパクトやブランドのアピールも、これからはもっと強くしてもいいと思う。」

寺田昌弘さん:「そう。俺らみたいなユーザーにはその良さが十分伝わってる。でも、イベント会場にGRANDTREKの旗がもっと立ってたら、“俺も履いてみようかな”って若い子たちも思うと思うんですよ。そんなことで良いんですよ。」
聞き手(山口):「では最後に、GRANDTREKへの期待を一言お願いします。」

上野 和幸さん:「GRANDTREKって、 “走ることが好きな人” のそばにずっといてくれるブランド。MT2は、その象徴みたいなタイヤ。これからも“ちゃんと走る”ことを真ん中に据えた製品を出し続けてほしいです。」
「派手じゃなくても、選ばれる存在に。僕らみたいな“現場の声”を吸い上げながら、次のMT3とか、期待してますよ。」MT3は欲を言うならサイドのデザインをもっとアグレッシブにできるといいね。(笑)
寺田昌弘さん:「俺らにとって、タイヤはただの部品じゃなのて、“走りを支える信頼”なんやな。さかい、GRANDTREKにはそれがある。だから、これからも選び続けたいと思っています。」
聞き手(山口):「本日は貴重なお話、ありがとうございました。皆さんの声こそが、GRANDTREKの走りをつくるエンジンになります。」