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ドライブ×音響で紐解く
SPORT MAXX LUXの真価
【音のプロが検証】本来の車室の音とは?タイヤで走行時のノイズを低減してワンランク上の空間へ
あなたの自動車の『本来の車室内の音』をご存知ですか?と聞かれても、走行中のノイズにまみれた車内環境を思い浮かべる方は少なくないでしょう。
なぜ走行中の自動車の車室内がうるさく感じるのか、その理由を音や振動に関するオーソリティーであるオンキヨー株式会社(ONKYO:以下、オンキヨー)が解説。
そして、人が心地いいと感じる静粛性能で車室本来の音を追求したタイヤ、「ダンロップSPORT MAXX
LUX」のノイズ低減性能をオンキヨーが実験・検証。走行中にタイヤでどのようにノイズが低減され、“本来の車室内の音”を維持することができるのかを音のプロの検証結果を交えて解説します。
走行中の車室内には騒音が。でも本来は「静かな環境」
走行中の車室内の音を想像したとき、家のリビングルームや寝室といったくつろげる空間とは明らかにかけ離れた、ある程度騒音が伴う環境を思い浮かべるのではないでしょうか。たとえば、下記のような経験はありませんか。
- 車室内で聴くお気に入りの音楽が、停車時と走行時で違った音質で聞こえる。
- 走行中、後部座席の家族や友人と会話がしづらく、つい声を張ってしまう。
- 高速道路に入ると無意識にカーオーディオの音量を上げてしまう。
- 同乗したペットが走行中どこかそわそわしている。
これらは本来の車室内の環境ではありません。駐車場で車に乗り込んでドアを閉めたときの車室内の静けさを思い出してみてください。走行中の騒音がいかにあなたの快適性を損なっていたかを実感するかもしれません。
「生活音にたとえると?」走行中の車室内の騒音レベル比較
自動車の通常走行時における車室内の騒音レベルは、約60~70dB程度と言われています。これは生活音にたとえると、電子レンジや換気扇などの一般的な動作音に相当します。
たとえば、キッチンで換気扇や調理家電を使いながらダイニングにいる家族と会話する際、声を張ってしまったり、リビングにあるテレビの音声が聞こえづらかったりという経験はないでしょうか。
工事現場や工場などに比べるとわずかな騒音レベルでも、一定時間その環境に身を置いているとストレスに感じることがあるかもしれません。
もちろん騒音レベルだけで、自動車の走行中に生じる車室内のノイズや本来の静かな環境を語ることはできません。それらについて、音の専門知識を持つオンキヨーによる解説を交えながら説明します。
【オンキヨーが解説】走行中の車室内が「うるさく感じる」理由
本来の車室の音に実感がわかないという方も多いかと思います。また、自動車の走行中にどのような音がノイズとなって音楽再生や会話を阻害しているのかをオンキヨーによる解説を交えながら説明します。
実際の車室内の音とは
自動車の車室内、その本来の音といっても具体的にどういう特性があるのか。オンキヨーは停車中(本来)と走行中(騒音や付帯音)の車室内の音響特性について、以下のように解説しています。
停車時の(本来の)車室内
自動車の車室内は限られた容積に複数のシートなど音を吸収する素材が多く使われています。停車時の車室内で手を叩いたとしても、その音の残響時間は短く、本来は普段の生活空間と比べても細かな音まで聞き取りやすい空間なのです。
走行時の車室内
走行時は、エンジンからの騒音や風切り音、タイヤ本体、タイヤと路面で生じる騒音が付加されてしまいます。それらの騒音が、車室内での会話や音楽再生の阻害要因になります。
走行時には付帯音(ノイズ)も
さらに、走行に伴う振動により「きしみ音」や「ビビリ音」が発生します。これらは非常に不快で耳障りな音です。 いくつかの周波数特性にピーク*1を持った音で、先に述べた走行時の騒音と相関する付帯音(ノイズ)であるため、心理的にも不快さが増してしまいます。車室内は走行によるノイズから逃れられない環境であり、付帯音を極力低減することが良好な音環境の構築に重要となります。
- 音の周波数特性とは、周波数帯域(低域・中域・高域などがあり、振幅数[Hz]が多いほど高い帯域となり、音の明瞭さと関係することがある)の出力レベルがそれぞれどんな特性を持っているかを指します。 特定の周波数のレベルが周囲の周波数と比較して特徴的に突出しているところを「ピーク」と呼び、それらが人の可聴範囲内において、ある周波数帯域に偏っていたとき、耳につきやすい音になることがあります。
うるさく感じるのは、タイヤからのノイズの「周波数特性」と「残響」
人はどういった環境の場合に「うるさい」と感じるのでしょうか?好きなアーティストのライブ会場では大音量が苦にならず、必ずしも音が大きいことが「うるさい」と感じるとは限りません。では、どんなときに人は「うるさい」と感じるのか。うるさく感じる原因とされるノイズの「周波数特性」と「残響」についてオンキヨーが解説します。
タイヤからのノイズの「周波数特性」
下の図が示すようにタイヤからのノイズには主にパターンノイズとロードノイズがあり、それぞれの周波数帯域におけるピーク周波数が異なります。
これらは耳障りに感じるノイズであると同時に、カーオーディオの再生音や会話において大切な帯域と被ったり車室内で飽和したりすると、音質が低下して聞こえたり聞き取りづらくなったりします。
実際、走行時のタイヤからのノイズのピーク周波数は、人の声やオーディオの再生音における音の明瞭感や存在感に関係し、そして音の土台となる複数の重要な帯域と重なることがわかります。つまり、タイヤから伝わるノイズの帯域は、車室内の音を阻害する要因であるといえます。
また走行時、タイヤや車体の振動が車室にノイズとして響きます。「音≒振動」と仮定すると、本来、車室内に装備されたカーオーディオにはない振動が加わり、その性能そのものに影響する場合があります。
アンプへの影響
走行時、タイヤからの振動(ノイズ)が車室に響き、オーディオ信号を増幅するアンプが振動してしまいます。するとスピーカーを駆動させる電気信号に振動成分が重畳し、音質に影響してしまうことがあります。
スピーカーへの影響
走行時、タイヤからの振動(ノイズ)が車室内に取り付けられたスピーカーの固定部にまで伝わります。アンプから送られた電気信号に対して、スピーカーの振動板が本来とは異なる挙動となり、音質に影響してしまうことがあります。
タイヤからのノイズの「残響」とは
「残響」は、たとえばお風呂場や引っ越し前の何もないフローリングの部屋で手を叩いたとき、その空間に音が響き余韻が残ることを思い浮かべるとイメージがつきやすいでしょう。音に残響が付加されると、音の印象を強く感じます。さらに一定のリズムで手を叩くと前の音の残響と次の原音が重なり、よりうるさく感じてしまうことになります。
実は、走行中の自動車でも同じように残響が生じます。たとえば、突起を乗り越えたとき、タイヤを起点とした振動が騒音として車体、そして車室へと伝わります。車室に伝わった騒音の「残響」が長く響くほど、人はそのノイズを大きいと感じます。
【オンキヨーが検証】タイヤでこんなに変わる。車室内のノイズと残響
オンキヨーのエンジニアは、走行時のノイズを低減して車室本来の音に近づける高性能タイヤ「ダンロップ SPORT MAXX LUX」を、一般的なタイヤ(SPORT MAXX 060+)と比較しながら検証・評価を行いました。 検証では図のように、自動車の搭乗者の顔に近い助手席のヘッドレストに測定用マイクを固定して走行しながら収録したデータを基に解析を実施しました。
\プロの理想と検証結果は・・・/
理想的な環境とSPORT MAXX LUXの検証結果
理想的な環境とは?
まずは、オンキヨーが考える「理想的な音楽再生の環境」の定義についてご紹介します。
| ノイズが少ない | 不要なノイズが少ないことで、微小な音情報(ニュアンス)まで聞き取ることができます。 |
| 残響が少ない | コンサートホールのように専門家が設計した空間の残響とは異なり、お風呂場やトンネルのような単調な反響の繰り返しは、音を乱したり音質を著しく変えてしまったりします。それを抑制するには不要な残響をできるだけ低減させる必要があります。 |
SPORT MAXX LUXの検証結果「開放的な音空間」
オンキヨーのエンジニアはSPORT MAXX LUXと一般的なタイヤの2種類のタイヤでの走行時の車室内の音を比較し、SPORT MAXX LUXについて下記のように評価しました。
車室内の環境
- 低速走行の時点ですでにSPORT MAXX LUXによる音空間に違いに気づいた。
- 車室内の音がきめ細かく耳にまとわりつかない。見通しのいい音空間が広がる。
- 普段の会話とノイズが分離し、声の通りがよく、自動車が発する細やかな音も聞き取りやすい。
音楽再生
- 楽器が持つ豊かな倍音情報がノイズによって阻害されることなく、本来の音楽に近い体験が得られた。
- 走行中のノイズの終息が早く、発生するノイズがランダムに近いため、音楽の特定の音域に強いクセや不自然さを感じなかった。
ノイズの不快さの正体「残響」を大幅低減
耳障りなノイズの騒音レベルや周波数帯域のピークを抑えることも重要ですが、先述のとおりノイズが耳につく原因のひとつである「残響」を抑えることが、快適な車室を実現するうえで大切です。 オンキヨーは、一般的なタイヤとSPORT MAXX LUXで路面の凸凹で人が感じるノイズの大きさと時間(残響)を分析・比較しました。
左の図は一般的なタイヤでの走行時のノイズレベル(縦方向)と残響の時間(横方向)を表しています。路面にある次の突起に突入しても、前に越えた突起のノイズの残響が続いていることがわかります。これにより、車室内は常にノイズがある環境であることがわかります。
一方、右の図はSPORT MAXX
LUXの場合です。ノイズレベルが低下していることに加え、ノイズの長さ(残響)が非常に短くなっていることがわかります。これにより、車室内はノイズが大きいと感じにくい環境になります。
「生活空間で例えると?」タイヤによる残響低減
一般的なタイヤとSPORT MAXX LUXのタイヤを起点とするノイズの残響時間を比較すると、後者ではノイズが発生して消えるまでの時間の長さが低減されていました。
残響の長さを生活空間で例えると…
引っ越し前の何もないフローリングの部屋
引っ越して家具を配置した状態の部屋
SPORT MAXX LUXは上記と同等かそれを超える残響低減を実現しているといえます。
タイヤで車室環境に加え、運転の質も変わる。
オンキヨーによるSPORT MAXX LUXの実験検証を終え、どのような静粛性能と車室環境が得られたのかを語ってもらいました。また、SPORT MAXXシリーズならではのハンドリグ性能についてもご紹介します。
搭乗者の耳につく音を低減するタイヤなら心地いい環境に
オンキヨーのエンジニアは、SPORT MAXX LUXと一般的なタイヤの測定・分析・比較を終え、SPORT MAXX LUXでは「ノイズの周波数特性と残響時間の改善が、聴覚上の大きな差につながっている」と語りました。
明瞭感と透明感の差=車内の快適さ
耳が詰まったような感覚がなく、車内の快適さが向上
音楽試聴や会話での差=音全体の印象
聴覚上でも低域のノイズが改善されており、音全体の印象が向上
また、ノイズレベルが全体的に下がったことで、音楽に混ざっていたノイズが分離され、音楽がマスキングされることがなくなり、「まるで試聴する部屋のグレードが上がった」かのような、上質なリスニング環境が体験できたと語りました。
今回のプロによる検証により、SPORT MAXX LUXは走行時の音楽再生が本来に近い音質で楽しめることはもちろん、車室内で過ごす際の快適性の向上にもつながることがわかりました。自動車での移動時、知らぬ間に受けていたストレスも低減され、QOL(Quality of Life:生活の質)の向上にもつながりそうです。
さらに運転も快適に。ハンドリング性能が向上
SPORT MAXX
LUXはタイヤからのノイズを低減し、搭乗者に心地良さを提供するだけではありせん。ドライバーに嬉しいハンドリング性能の向上も同時に実現しています。
SPORT MAXXシリーズは、タイヤの設置面積を大きくすることで常に路面を捉える「マックス・ドライバビリティ・テクノロジー」により、思い通りのハンドリングが可能に。
快適な車室環境と快適なハンドリング。タイヤだけで2つの快適さを同時に手に入れることができます。
SPORT MAXX LUXで変わる、自動車の空間・時間の「質」
ここまでオンキヨーのエンジニアによるタイヤから車室に伝わるノイズの特徴の解説やSPORT MAXX LUXの比較検証結果までを紹介しました。
SPORT MAXX
LUXが、音響特性などの面から走行時のノイズ低減にアプローチした静粛性能を持ち、音楽再生における優位性はもちろん、ワンランク上の快適な車内空間を実現するタイヤであることおわかりいただけたと思います。
SPORT MAXX LUXのメリットをまとめると下記の通りです。
- 耳触りなノイズを低減し、車内空間が快適に
- 音楽再生が本来の音質に近づく
- 家族や友人との会話も自然な声に
- ハンドリングへの追従性が向上する
つまり、SPORT MAXX LUXはただ単にノイズレベルを下げることだけに長けたタイヤではないといえます。
人が不快に感じやすいノイズの特性を狙って低減させるとこで、走行中の車内環境の向上、そして音楽再生や同乗者との会話といったライフスタイルやコミュニケーションの質の向上にもつながるタイヤなのです。
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“車好き”ユージがレポート!
静かに走る、なのに走りを楽しめる!?ダンロップの新商品「SPORT MAXX
LUX」の“ドライブに没入できるタイヤ”とは?
モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。「NEW TREND ONE」のコーナーでは、今、新しい生活の中で注目されているアイテム・企業・人物などにフォーカスします
4月18日(金)の放送では、ダンロップの新タイヤ「SPORT MAXX LUX(スポーツマックス ラックス)」に注目。同製品を設計した住友ゴム工業株式会社 タイヤ技術本部 第一技術部の小嶋耀太(こじま・ようた)さんに「SPORT MAXX LUX」の特徴などについて伺い、今回の放送前にユージが「SPORT MAXX LUX」の装着車を実際に運転した模様をオンエアしました。
「SPORT MAXX LUX」がもたらす静寂:オーディオ評論家 土方久明
上質なタイヤは、音楽体験をも豊かにする――。ダンロップの新しいプレミアムコンフォートタイヤ「SPORT MAXX LUX(スポーツマックス ラックス)」。優れた静粛性とドライバビリティーが実現する質の高いリスニング環境を、デジタルオーディオ界の第一人者である土方久明氏が体験した。
走行インプレッション
SPORT MAXX LUXを動画で徹底チェック