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上質の創造、二千年後の人と戦う気構え。

陶芸家 青木良太

Vol.07
陶芸家
青木良太Ryota Aoki

1978年富山県生まれ。美濃の職業訓練学校を卒業後、陶芸家に。作品はオンラインストアでも購入可能。
www.ryotaaokipottery.com

 地図にも載っていない岐阜の山奥に、青木良太の工房はある。ヒップホップが流れる作業場には、日の丸が掲げられていた。いまはもちろん、未来の世界でも、日本代表の陶芸家として名を残したいという想いを込めているらしい。
「僕は千年、二千年後の人と戦うつもりで陶芸をやっています。未来で『なんだよ、これも全部青木がやっているじゃん』って言われるくらい、陶芸のことはなんでもやってみたい」
 金やプラチナを焼きつけたワイングラス、真っ黒なボウル、突然思いついてつくったという、神様を模したオブジェ。青木さんから生まれる焼物は、どれも時代や国籍を感じさせない不思議な魅力がある。秘密のひとつは独自に開発した釉薬。通常、陶器の表面にかける釉薬を、あらかじめ土に練り込むことで、ガラスと磁器の中間のような陶器が出来上がるのだ。
「手間はかかるけど、オリジナルの釉薬を使うと見たこともない素材をつくり出せる。それを見ているとアイデアが沸いてくるんです」
 青木さんが陶芸家を志したのは、進路に悩んでいた大学生の頃。なんとなく訪ねた陶芸教室で、土に触れた瞬間「これは楽しい。これしかない」と確信をもち、陶芸の道へ。

通った職業訓練校では誰よりも早く作家として独立した。最近ではクラウドファンディングで陶器の企画を立ち上げるなど、陶芸界に常に新しい風を吹き込んでいる。
 尊敬する人を訊くと、ルーシー・リー、北大路魯山人、加藤唐九郎……と偉大な陶芸家の名が並んだあとに「でも、いちばん好きなのは『ドラゴンボール』の鳥山明先生ですね。絵が美しい」との答えが。影響を受けたとは、はっきり口にしなかったが、漫画の作風と不思議な佇まいの焼物たちには、どこか通じるものがある。幼い頃は漫画家になるのが夢だったらしいが、魔法のように美しい焼物で千年先の未来と戦おうとする青木さん自身が、漫画の主人公のようでもある。
 世界にも通用する上質な乗り心地を誇るダンロップ・ビューロ。未来を見据え、常に新境地を切り開いてきたからこそ、先進のタイヤとして輝き続けている。
「陶芸って、粘土を練ってカタチをつくって焼くだけなんですよ。どんなに科学が発達しても、それは変わらない。でも、素材を掘れば新しいものは出てくる。そこが面白い」
 未来を見据えた青木さんの冒険はこれからも続いていく。

  • オリジナル釉薬を試すためのテストピース。これまで何十万と調合を繰り返した。「釉薬はいろんな表情を見せてくれるから楽しい」

  • 美濃の工場と共作したティーカップのバリエーション。「中学生でも買えるものを目指しました。やはり使ってもらうのが一番なので」

  • 金、プラチナ、赤金を焼きつけたグラス。一見金属のようだがもちろん陶器。金や銀を使う技法は、陶芸の新しい流れになるかもしれない。