サイト内検索

  • タイヤの基礎知識はこちら

    タイヤサイズの見方、インチアップ、他
    タイヤの基礎情報でお困りならこちら。
    わかりやすく解説する動画も公開中!

    ≫ タイヤの基礎知識はこちら

上質の創造、日本の「色」を
革新的に進化させる。

日本画家 アラン・ウエスト

Vol.04
日本画家
アラン・ウエストAllan West

1962年、アメリカのワシントンD.C.生まれ。
東京藝術大学大学院で日本画を専攻。1999年、谷中に「繪処アランウエスト」を開いた。日本画や屏風絵、掛け軸を中心に手がける。

日本画

 谷中にアトリエを構える画家のアラン・ウエストは昔から絵を描くこと、特に植物を描くのが好きだった。9歳ではじめて油絵の具を手にしたが、その当時から違和感があったという。粘度が高い絵の具と固い筆では、思うように植物を描けなかった。
「14歳の時、舞台の背景画を描く機会がありました。ペンキで描いたのですが、なめらかですごく描きやすくて。油絵の具よりも自由に表現ができる画材があるはずだと気がつきました」
 笑顔で当時を振り返るが、描きたいものと画材とのギャップには長い間苦しんだ。伸びがよく、植物の表情をうまく引き出せる絵の具を求めた。ある時、日本の岩絵の具が自分の理想と近いことを知り、来日を決意。東京藝術大学大学院に入学し、日本画家の加山又造のもとで一から技術を学んだ。
 来日から35年経ったいま、アランの仕事の8割は注文制作だ。
「欲しい絵のイメージが具体的な人もいれば、全部こちらに任せてくれる人もいます。どんな絵がふさわしいのか、飾る予定の場所へ下見にも行きますし、その人がどんな人なのか、服装から好きな色を察したりします」

日本画
アトリエ

 オーダーをした人が何を好み、求めているのか。細かく観察し、本人も気がついていない望みを引き出すところから画家の仕事は始まっている。
 画廊を兼ねたアトリエの名は「繪処アランウエスト」という。
平安から江戸時代にかけ一流の絵師が所属し、寺社や朝廷の注文を受けていた役所「画所」への尊敬を込めて付けた名前。
「日本の絵師はもともと、依頼に応じて絵を描く人たちでした。僕にとっての注文制作は、自分を成長させてくれる可能性でもあります。注文をしてくれる人は常に新しいチャレンジを投げかけてくれるので、それに応えるのがいちばん楽しいし、やりがいもある。絵を欲しい人との接点を意識しながら描いていきたいんです。自由に描いていると、マンネリ化しますしね」
 さらに、日本画の可能性について、明るい表情でこう語ってくれた。
「『この作品は日本画であるか、そうでないか』という論争がよく起きますが、表現の可能性を否定してしまうように思えます。『日本画』という言葉に縛られずに、絵の新しい可能性をたくさん開拓していきたいんです」
 ダンロップ・ビューロはタイヤの新境地を数多く切り開いてきた。高い静粛性能や乗り心地のよさ、優れた操縦安定性能……。革新のタイヤへの挑戦はこれからも、続く。

  • 屏風絵「初雪」

    銀箔を全面にあしらった屏風絵「初雪」。天に向かい勢いよく伸びる松竹と、凛とした佇まいの梅。伝統的な大和絵らしい作品だ。

  • 岩絵の具

    天然の鉱物や土、珊瑚などを細かく砕いた岩絵の具。これを動物の皮や骨から精製したニカワで溶き、接着性をもたせてから筆にのせ、描く。

  • 貝

    岩絵の具の絵皿は貝がよい。手の熱が伝わりやすいので冬でも固まりにくく、顔料の沈殿もくぼみに集中するため、撹拌も楽だとか。